米倉涼子さんが、フリーランスの異色・孤高・反骨の天才外科医・大門未知子役で出演する『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系列)。
先日、この人気シリーズの第5弾がこの10月から復活&放送されることが発表されました。
この『ドクターX』特集では、前回このドラマがスタートした2012年のシーズン1を振りかってみましたが、今回は2013年の10月から放送されたシーズン2について振り返ってみたいと思います。
まず、改めて解説するまでもないですが、この作品で米倉さんが演じるのは、フリーランスの異色・孤高・反骨の天才外科医・大門未知子です。
教授の論文・研究のお手伝いは「致しません」。
学会のお供・ゴルフの送り迎えも「致しません」。
飲み会のお付き合い、教授の愛人隠ぺい工作も「致しません」と医師免許がなくてもできる仕事は一切「致しません」を貫き、「私、失敗しないので!」と自信満々に難しいオペを成功させてしまうという、フリーランスのスーパードクターです。
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■ドクターX!続編も「失敗しないので!」
この続編が発表されたのは、2013年の8月の後半でしたが、当時、米倉さんは、この続編決定に「大門未知子が帰ってきました! パート1が終わったあとも、“きっとまたやるよね”って話したりもしていたので、実現してとても嬉しい」と喜びを語っていました。
また、このシリーズの注目ポイントして「今回も期待を裏切らないお話になっています。意外性がたっぷりで“こうやってくるだろうな”って思うのを第1話からしっかり裏切ってくれます」と明かており、「しかも今回は、“外科”と付くものはすべてやってしまう、大門未知子のスーパー外科医ぶりもパワーアップしています」と自身たっぷりに答えていました。
前クールでも注目が集まったタイトルにもある“ドクターX”ですが、これは成功率や生存率が低く、術式が確立されていない危険なオペにも臆することなく挑戦する医師に敬意と皮肉を込めて呼ばれているもので、命を天秤にかける悪魔の外科医として“ドクターX”と劇中では呼ばれていました。
ドクターXは世界中に何人もいると言われていますが、その存在は誰にも認められていません。
そんなドクターXの一人である大門未知子が、確執やしきたりに凝り固まった大病院を舞台に数々の騒動を巻き起こしながらも、外科医の本質である手術のスキルや治療に一切の妥協を許さず突き進む姿に、視聴者の熱い共感が寄せられ、大きな反響とともに、シーズン2が放送されたのです。
■ドクターX第2シリーズ(2013)のキャストについて
シーズン2の舞台ですが、シーズン1は帝都医科大学付属病院 第3分院(通称:支店)でしたが、このシリーズでは、“帝都医科大学付属病院”本院(通称:本店)です。
野望渦巻く白い巨塔を舞台に、こんなキャストが登場しました。
- 大門美知子 … 米倉涼子
- 近藤忍 … 藤木直人
- 城之内博美 … 内田有紀
- 海老名敬 … 遠藤憲一
- 橋本理沙 … 水沢エレナ
- 鮎川司 … 満島真之介
- 蛭間重勝 … 西田 敏行
- 照井珠緒 … 笛木優子
- 亀山久 … 猪野学
- 鶴田匠 … 野間口徹
- 烏丸金男 … 笹野高史
- 鵜沢信 … 六角慎司
- 鷹野七起 … 浅野和之
- 神原晶 … 岸部一徳
- 馬淵一代 … 三田佳子
- 原守 … 鈴木浩介
この中でも、藤木さんが演じるクールな外科医・近藤忍は、大門にとって敵なのか味方なのかもわからない、ミステリアスな存在で、大門には強い興味を持っているものの、恋の予感も新たに巻き起こるのか? という要素も盛り込みながら展開されました。
しかも、近藤には、パトロンがいました。その馬淵一代役はベテランの三田さんです。
大門を帝都医科大学付属病院に呼んだ張本人でありながら、その目的は不明という謎めいた内科統括部長役として登場しました。
そして西田さんが演じる蛭間重勝は、帝都医科大学付属病院の外科統括部長です。重鎮ですが、手術の腕は眉唾……という、あくの強い人物です。
さらに、合い言葉でもある「御意」もこのシーズンでは特に強調されて連発されるようになり、どこかしら悲哀を感じさせる組織の中間層には笹野高史、遠藤憲一が配役されていました。
遠藤さん演じる海老名が絶対に上に逆らずに従うという姿は、コワモテの遠藤さんからしたら、新たな役どころでもあり、同世代のサラリーマンの心の叫びを代弁するかような演技に共感する視聴者も多かったようです。
■第1話での大門の登場は?
北海道旭川の競馬場です。大門が懸けていた馬は最下位になってしまい、一文無しになってしょぼくれていると、大門が懸けていた馬の進路を妨害した馬が転倒してしまいます。
持ち主のマダムは、1億円もする馬をそのまま安楽死させたくはないと抵抗しますが、獣医によると「手術をしても100%失敗します」と。
そんなことを聞いてしまった大門に闘志が燃えてしまったのか、「私、失敗しないので」とあっさり、馬も手術で治してしまうというスーパードクターっぷりをみせたのでした。
その後、東京で大きな仕事が神原名医紹介所に入ってきます。
それこそが、大門が派遣されることになる帝都医科大学付属病院の話です。
この病院に呼んだのは馬淵(三田佳子)です。
彼女は、病気を抱えており、その手術を大門にお願いしたのです。
液体窒素を使った過去に例のない手術を提案した大門ですが、だれも協力しようとしませんでしたが、そこで近藤が手伝いに入ったのです。
無事に手術は成功し、その見返りに大門はこの病院で働くという契約をとったのです。
■メロンと請求書
シーズン2では、この病院で数々の病院にとっては評価に繋がる手術をこなしてしていく大門。
その度、大門のマネージャーをしている神原名医紹介所所長の神原は、蛭間教授に法外な額が書かれた請求書と、風呂敷に丁寧に包まれた箱に入ったメロンを「メロンです。請求書です」といって訪れるシーンも、このドラマではなくてはならない名シーンとして確立していったわけです。
■大門の影響で変わっていく医師たちの心
どんな時でも、最善を尽くして患者を向き合っていく大門の活躍は病院内のドクターにも徐々に影響していきました。
特に最終回では、九留美(本田望結ちゃん)が患者として出演しました。
大門が取り組んだ手術は、悪性の筋繊維芽細胞腫で余命半年と言われた病気です。
大門は、世界でも数例しかない、胃・すい臓・脾臓・肝臓・大腸・小腸の 6つの臓器を全て取り出して処置する多臓器体外摘出腫瘍切除を提案しました。
病院側と大門の取引もあり、手術は実施されることになりました。
そこで、手伝ったのが、外科講師の近藤(藤木さん)、海老名教授(遠藤さん)、鷹野教授(浅野さん)でした。
蛭間がこの手術を反対していたことから、病院での出世を取るか、医師としてのプライドを取るかといったという状況でしたが、参加を決意。そして、見事手術を成功させたのです。
実は、この子の依頼をしたのが、後にシーズン1で登場し、ある意味、大門に失脚されられた帝都医科大学付属第三病院元院長の毒島隆之介(伊東四朗さん)でした。
そして、手術成功は、当然のように病院の手柄として記者会見が行われたのですが、記者からの質問に担当したのは、つい海老名だと答え……。
運良く海老名はそのまま病院の出世街道に残ることができたのでした。
この最終回の平均視聴率は、26.9%をマーク(ビデオリサーチ調べ・関東地区)し、テレビ朝日は、『相棒』をも越えるキラーコンテンツの誕生に手応えを感じ、後のシーズン3、4へと繋がっていきました。
■各キャストの名前の由来?スタッフの遊び心にも注目!
この作品に登場する医師の名前ですが、高速道路のサービスエリアが元ネタになっているのも面白いところです。
海老名はメロンパンで有名な東名高速の海老名SA。
後のシリーズでは、同じく東名高速の「双葉」「足柄」「阿智」「談合坂」なんていうのも登場していたので、そういった部分からも制作者の遊び心が感じられ、この作品が愛される要因の1つなのかもしれません。
そんな、ドクターXが見直せるチャンスがここにあります!!
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