「愛してたって秘密はある」3話ゲスト谷村美月演じる境美夜の死の真相とは?!

愛してたって秘密はある

「愛してたって秘密はある」3話に登場した谷村美月が演じる境美夜。

親友を殺した彼女は、実刑には至りませんでしたが、罪を抱えたまま苦しみ、自殺してしまいます。

これまでの話で黎と出会った被告たちに比べると、黎とのかかわりは薄く、一見すると美夜の起こした事件も3話のストーリーには関係が無いように思われます。

しかし、美夜は、ほんのわずかな出演でしたが、作品的に重要な意味を持つ人物でした。

この記事では、境美夜と、罪を抱えたまま生きる主人公・奥森黎の比較から、境美夜の死の真相と、境美夜という人間の作品内での意味を探ります。

「愛してたって秘密はある」3話あらすじ

婚約者の爽が弁護修習をする弁護士事務所を訪れた司法修習生の黎は、大学院の講師である香坂弁護士がかつて弁護を務めた境美夜と出会います。

その時はすれ違っただけでしたが、黎はネットのニュースで、美夜の起こした事件を知ります。

美夜は同居人で親友だった五十嵐菜月の首を絞め、殺害した罪で逮捕されました。しかし、法廷では、菜月がすでに手首を切った後だったため、苦しめないように殺したと供述して安楽死と認められ、実刑には至りませんでした。

釈放された美夜は就職も決め、人生をやり直すために歩き出します。

しかし、美夜の前に菜月の母親が現れ、「娘は自殺をするような子じゃない」と詰め寄ります。

黎の目の前で包丁を突き付けられた美夜は「本当は菜月に死んでほしかった」と、法廷の証言とは矛盾する発言を口走ってしまいます。

その言葉に被害者の母親は泣き崩れて美夜は解放されますが、その翌日に美夜が飛び降り自殺をしたことを、黎はテレビでの報道で知ることとなります。

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美夜が殺人をした理由:自傷行為を繰り返す菜月

美夜は「菜月を鬱陶しく思っていた」という本音を黎に語ります。

菜月は、自殺未遂を繰り返し、「ちゃんと見張っていないと死んじゃうよ」と心配させることで美夜を縛っていました。

美夜の語る通り、菜月には死ぬ気はなかったのだと思います。

本当に死にたい時、人は、確実に死ぬことのできる方法を選ぶことが多いと言います。

残念ながら、リストカットで死に至ってしまう人もいますが、確実性は高くありません。

また、美夜の話から、菜月は美夜が心配するのを期待していたことが伺えます。

死ぬことが目的ではなく、美夜に心配されるためことが目的の菜月の行為は、自殺ではなく、自傷行為です。

そして、それは美夜の心を傷つけ続ける暴力行為だったと言えます。

美夜は菜月を殺した理由を、「目が覚めたらまた私を追いつめるんじゃないか」と思ったからだと語ります。

美夜の殺人は、美夜の暴力から自分を守るための防衛行為だったのです。

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美夜と黎の共通点:人を殺してしまった過去があること

境美夜は、親友でルームメイトの五十嵐菜月を、奥森黎は、実の父親を、それぞれ手にかけた過去があります。

どちらも肉親、もしくはそれに準ずる親しい人を殺しています。

2人とも相手を殺したくて殺したわけではありません。

美夜は菜月の暴力から自分を守るために、黎は母親を父親の暴力から守るために、罪を犯しました。

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美夜は黎がなる可能性のあった姿の1つだった!?

美夜は、「実刑になっていたら、こんなに後ろめたい気持ちにもならなかったのだろうか」と黎に悩みを打ち明けます。

美夜はきちんと罪を認めて裁かれた上で実刑にならず釈放されましたが、自分の罪を償う機会を失ったためか、後ろめたさは消えていません。

もし、15歳で父親を殺してしまった黎が、その時警察に出頭していたとしても、正当防衛が認められ、美夜のように許された可能性は高いです。

現在の黎は罪をかくし続け、裁かれず、罪の償いもしていないことに後ろめたさを感じていますが、もし裁かれたとしても、美夜と同じ様に、父親を殺してしまったという自分の犯した罪から逃れることは出来なかったのではないでしょうか?

一度犯してしまった罪はずっと背負って行かなければならないのかもしれません。

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美夜の自殺の意味

自分の罪の重さに耐えかねたのか、美夜は、自ら死を選びます。

美夜のことを思うと、ただ無罪になればそれで救われるという犯罪者ばかりではないのだと思います。

どんな犯罪者にも更生のチャンスはある、犯罪者に寄り添える弁護士になりたいと考える黎は、真に人を救うことのできる弁護士になることができるのでしょうか……。

今回限りの美夜の出番は少なかったですが、美夜は、黎がこうなっていたかもしれないという「もしもの姿」であり、黎に人を本当に救うということのむずかしさを提示する人物でした。

ストーリーの展開も、謎がどのように明かされていくのかも気になりますが、各々のやり方で自分の罪と向き合っている人たちと関わることで、黎が今後どのような弁護士になっていくのか、また、黎自身はどのように自分の罪と向き合うことになるのかということからも目が離せません。

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