監獄のお姫さまはつまらない?「宮藤官九郎」の面白さはセリフや時間軸にある!

監獄のお姫様

「監獄のお姫さま」の放送が続々と始まっている状態ですが、視聴者の中にはやはりこのドラマの脚本家である「クドカン」こと宮藤官九郎さんに注目が集まっています。

この段階で、話が過去と現在に行ったり来たりするので、見ていてイライラするや、わかりづらいという声もあり、面白くない派の人と、セリフが面白い、ストーリーが楽しみなどという面白い派の人とで意見が真っ二つに分かれているようです。

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引用:https://twitter.com/pripri_tbs

そんな「監獄のお姫さま」の見どころは、何といっても個性豊かな俳優陣に加え、その脚本を手掛ける宮藤官九郎さんの脚本です。

主演の馬場カヨ役の小泉今日子さんは、宮藤さんとはNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」以来のタッグとなり、宮藤さんが書く脚本のことを「笑いな がら、次に読むのが楽しみな連載漫画を待つ気持ち になるけれど、完成した作品を見ると、あったかさ や悲しみが浮き出てくる魔法のような脚本です」と、その魅力に惚れ込んでいるようです。

そして、千夏役の菅野美穂さんも「エスプリが効いてはじけるポップコーンのような世界観は、性格的に大好きなので、調子に乗らずに役を全うしたい」と意気込みつつも、看守役の満島ひかりさんは「皆に八つ当たりする役で、先輩や夏帆ちゃんにひどい言葉を吐く。

宮藤さんは何でこんなことを言わせるんだと、胸が痛くなることもある」という意見も。

そして、姉御役の森下愛子さんは、「この年になるとノーメークで囚人服を着ると囚人になるので、苦労は全くありません」と笑いを誘っていました。

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これらのメインキャストの女優陣の方々はみんな宮藤さんが大好きな女優の方々であり、今回このメインのキャストの方々が決まった理由は、宮藤さんが、大好きな女優さんがたくさん出てきて、みんなでワイワイとしゃべるような話がやりたいという希望があったからだそうで「この人たちならずっと書いてられる」という話もあり、女子刑務所なら女性しか出てこないし面白くなるんではというところが話が広がっていったようです。

クドカン脚本は何故こんなに支持を集めるのか?

「監獄のお姫さま」も放送前から話題になっていましたが、彼が描く作品は、どうして面白いといわれるのか、その理由を掘り下げてみました。

まず、宮藤さんは、背骨力が強い脚本家ともいわれており、いくら表面的なセリフや物語がぶっ飛んでいても、きちんと脚本の基礎が根付いているため、どんなジャンルの作品でも、独特の世界観で物語を面白く仕上げることができるのです。

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引用:https://twitter.com/pripri_tbs

そして、笑いの中にも必ず人間ドラマを描くことを忘れず、喜劇あり、時折ホロッとさせるところもあり、感動を呼びます。

そして宮藤さんは、自身も俳優だったことから、役者さん1人1人に愛情を持って本を書かれていることも伝わってきますよね。

そんな宮藤さんが描く作品には、必ずといっていいほど出てくる常連の個性派キャストが勢ぞろいします。

自身が役者を務める大人計画のメンバーはもちろん、それ以外にもクドカン作品なら出たいという役者さんも多くおり、その理由はやはり、書く側が演じる側にきちんと愛情を持って作っている作品だからなのかもしれません。

全員にきちんとしたキャラクターがあり、生き生きとそのキャラクターにそったセリフが与えられ、そのセリフが個性的で面白く、決して感動だけではないところも魅力です。

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緻密な構成と時間軸

そして、今回時間軸が6年後の復讐と刑務所に主人公・カヨが入所した当時の様子が交互に流れ、時間軸通りに話が進まないからわかりにくいという意見が多くあるようです。

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誘拐された子供の父親の板橋吾郎は息子が誘拐されたのを聞いてショックを受け、やがてカヨたちはその吾郎をも誘拐し、カヨは吾郎に「あなたが犯した罪をつぐなってほしいの」と迫っていくところから物語が始まります。

そして、謎が徐々に展開し、その次の展開へと進むごとに解決して、物語に知らず知らずのうちに引き込まれ、見る人が「あぁ、そういうことだったのか」、「なるほど」という風になるように、謎を事前に先に多くちりばめてあるのです。

だから毎週を楽しみに見ていけるのではないでしょうか。

これを難しいと感じる人ももちろんいるかもしれませんが、逆にわかりやすすぎるドラマは、次週の展開がだいたい最初に見通しがついてしまい、予測がつきすぎて、それはそれでつまらないと感じる人も多くいます。

2話目以降は冤罪のきっかけになる事件があった6年前にさかのぼり、刑務所のなかでの人間関係が描かれていましたが、そこですべてを説明しすぎずに、3話に持ち越すことで、時間軸通りになかなか進みません。

ですが、全話見通すうちに、毎回の放送回でわからなかったことが徐々にわかってくる快感のようなものが一種の謎解きのように感じられ、それはそれで楽しめるはずなのです。

小細工・ネタが異常なほど盛り込まれている

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他にも、ギャグやマニアックな小細工は自身が放送作家という立場にもなっているゆえ、そのような熟練の「笑いのセンス」も、ずば抜けています。

挙げればキリがないほどですが、こういった視聴者を楽しませる工夫が宮藤さんのドラマでは、多くみられます。

本職の脚本家ではなく、放送作家の方がドラマを書くとそういう傾向があるのかとも感じますが、宮藤さんの場合その量がハンパではありません。

例えば、「監獄のお姫さま」であれば、1話目の冒頭で突然「サンデージャポン」のリアルすぎるパロディから始まったこと。

このドラマを見ようとしてチャンネルを回した視聴者の中には、「あれ、何でサンジャポが!?」と混乱した人も多くいたことでしょう。

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そして、もう一つ小ネタとしては、第2話で女子刑務所で森下愛子さんたちが、夢中で見入っていた劇中ドラマ「恋神」の主演が阿佐ヶ谷姉妹のお姉さんであること。

実はお姉さんは芸人になる前、「劇団乾電池」で座長・榎本明さんのもとで舞台女優として活躍していた過去もあり、演技はとても上手でした。

ですが、その設定の端々にもはやネタとしか思えないコントじみた「僕が最初で最後のウインナーになります」などのセリフもあり、メロドラマのはずなのに、思わず笑ってしまった人も多かったのではないでしょうか。

今後1話ごとにこういった濃すぎる小ネタの数々を掘り込んでくるのかもしれないと思うとますます今後目がはなせなくなりそうですね。

宮藤さん以外には、こういったコント調の小ネタが含まれたドラマを書かれた人はあまりいませんが、放送作家の高須光聖さんが脚本を担当した「明日があるさ」にも、実はダウンタウンの松本さんと浜田さんの絡みのシーンがまるでコントのように展開されているのです。

こういったシーンが楽しみで見る視聴者の人も多く、シリアスなシーンでもどこか遊び心があり、セリフも決して飽きさせずに良いテンポで進んでいくので、飽きずに見続けることができるのです。

きっとこの「監獄のお姫さま」には今後も、何か私たちを笑わしてくれる大仕掛けやコントのような小ネタがちりばめられているかもしれませんね。

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斬新なほど短いセリフから、テンポが良いセリフまで色々

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宮藤さんが手掛けるドラマには、みんな普通のテンションの人はあまり登場しません。みんなが個性的でそれに裏付けされた事情や過去もあり、人物が非常に骨太に描かれていてキャラがとにかく濃いのです。

そして、セリフにもキャラクター別にきちんと特徴があり、それらもかき分けられているのです。

口調であったり、語尾についてもそのキャラクターだからそうなんだと思えるような裏付けがしっかりあるので説得力もあります。

そして長セリフも特になく、セリフは短くテンポが良いものが多いです。

例えば「あまちゃん」で話題となった「じぇじぇじぇ」というセリフも、普通の真面目な脚本家だと考えもつかないようなセリフですよね。

宮藤さんのセリフは、とにかくキャラクターが数名集まってわちゃわちゃすると最高に面白いようにきちんと計算されており、ごった煮の魅力が随所にあふれているのです。

今後もクドカンが描く「監獄のお姫さま」に期待!

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ここまで、監獄のお姫さまの脚本を手掛ける宮藤官九郎さん、そして、このドラマのセリフ、小ネタ、キャストなどに関するさまざまな魅力についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

最近「監獄のお姫さま」が見ていてイライラする、あんまりおもしろくないなどの声もありますが、斬新すぎるセリフや構成、そして遊び心あふれる、もはやふざけているとしか思えない小ネタがたくさん出てくるドラマはほ他にはなかなかありません。

きっと、見続けていくうちに、あなたも「クドカンワールド」の虜になってしまうかもしれません。

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