コウノドリの原作者はどんな人?鈴ノ木ユウの漫画誕生秘話に迫る!?

10012438_h_pc_l

2015年に放送されて大きな話題を呼んだ、TBSドラマ『コウノドリ』。

10月から続編となる『コウノドリ2』が放送になります。

『コウノドリ』は産婦人科の現状をリアルに描いた作品で、週刊モーニングで大人気連載中の同名コミックが原作です。

今回は、原作者・鈴ノ木ユウがどのような漫画家なのかをご紹介していきます。

『コウノドリ』はどんなきっかけで生まれたのでしょうか?

そこには鈴ノ木ユウの経歴やこれまでの経験が大きく関係していました!

原作者を知れば、10月からスタートする『コウノドリ2』を、もっともっと楽しめること間違いなしです!

『コウノドリ』の原作者・鈴ノ木ユウとはどんな漫画家?

◆鈴ノ木ユウのデビュー秘話

鈴ノ木ユウは大好きだった『キン肉マン』の模写を小学生の頃から始めており、16才の時にはパロディー漫画の同人誌を作成し、コミケにも出店しています。

その後は、東海大学芸術学部で美術を学びました。

ここまでは漫画家として順調なように思えますが、なんと、大学卒業後は音楽の道に進むことを決意!

実家の中華料理屋で鍛えた右手を活かしてロックミュージシャンとして事務所と契約を結ぶと、バンドやソロで活動します。

一度は断筆した鈴ノ木ユウでしたが、友人の漫画家の家を訪ねた際、突然漫画を描くことを思い立ちます。

そして、初めて描いたオリジナル作品である『東京フォークマン/都会の月』が、なんとちばてつや賞準入選となりました!

しかし、子供ができたため、安定した収入を得ることを考えてまたもや漫画から離れることに。

公式サイトでは、当時のことを振り返って「突然出版社から逃亡 しばらく消息を絶つ」と書かれています。

しかし、バイトの掛け持ちをしながら子育てをするのは大変だと考えた鈴ノ木ユウは、再度漫画の道を選びます。

2010年に再びちばてつや賞で入選し、翌2011年に週刊モーニングでデビューしました。

何度も筆を絶ってきた鈴ノ木ユウですが、それでも賞を受賞している実績や、幼いころから自らすすんで漫画を描いてきた経験は、大物漫画家らしいエピソードです。

事務所と契約してミュージシャンとして活動するのも、並大抵のことではありません。

芸術家としてあふれる才能があることがうかがえます。

◆鈴ノ木ユウのデビュー作は?

kounodori_02

(引用:http://baby.mikihouse.co.jp/information/post-1290.html)

第57回ちばてつや賞に入賞し、デビューのきっかけとなった作品は、『えびチャーハン』。

中華料理屋を営む両親に親孝行の意味で描いたそうです。

ラーメン屋の息子で、小学生のター坊が主人公。

友達や先輩に誘われて見学に行ったサッカーの試合で事件を起こしたター坊は、友達や先輩からの信頼を失い、父親からもらった笛もなくしてしまいます。

泣きながら家に帰ったター坊ですが、父親の作ったえびチャーハンを食べるころには最高の笑顔に!

子供の友情と成長が描かれたノスタルジックな感動作です。

選考では、登場人物それぞれの描き分けができており、それらしい人物、その職業らしいキャラクター同士のやりとりや行動がリアルな点が評価されました。

鈴ノ木ユウのキャラクターを描き分ける力は、妊婦やその家族など、立場の違うキャラクターが大勢登場する『コウノドリ』でも発揮されています。

鈴ノ木ユウは、デビュー当時から生きた“人間”を描く漫画家だったのですね!

スポンサーリンク

鈴ノ木ユウと音楽

一度はミュージシャンを志した鈴ノ木ユウ。

現在は漫画家としての道を真剣に進んでいますが、その経験は漫画作品にも生かされています。

◆『東京フォークマン/都会の月』

maxresdefault

(引用:https://www.youtube.com/watch?v=dZMyWVs_SC0)

ミュージシャンから漫画家に突然の転向をした鈴ノ木ユウでしたが、初めて描いたオリジナル漫画である、『東京フォークマン/都会の月』で、2007年のちばてつや賞を受賞します。

主人公のタクは売れないミュージシャン。

半同棲中の彼女に借りた金で遊び歩いたり、浮気を繰り返していましたが、ある日彼女の本心を聞かされ、ガツンと衝撃を受けます。

夢を追って東京に出てきただけで何かした気になっている、若者のリアルな日常と葛藤を描いた作品です。

◆『おれ達のメロディ』

liveinfo

(引用:http://suzunokiyou.net/news/)

2011年に週刊モーニングで短期連載された『おれ達のメロディ』も、音楽業界がテーマです。

新人マネージャーのケンタロウは、エイジを担当することに。

15年前のデビュー時は最高の曲を作っていたのに、現在は歌う意味すら見失っているエイジの姿がケンタロウの仕事魂に火をつけます。

何度も衝突したり、事務所との契約を切られたりしながらも、諦めなかった二人が奏でるメロディとは……?

この作品のポイントは、エイジが歌う作中歌を、公式サイトで実際に視聴できることです。

全て、鈴ノ木ユウが歌っており、2話で登場する「風に聞け」は、ミュージシャンとして活動していたころに作った曲。

メディアミックス作品は他にもありますが、原作者自身が作曲し、歌っている作品は少ないでしょう。

さらに、東京や名古屋でライブも行い、ファンと触れ合っています。

鈴ノ木ユウだからこそできる表現方法ですね。

鈴ノ木ユウと大人気漫画『コウノドリ』

81FbxkxA6QL

(引用:https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%83%8E%E3%83%89%E3%83%AA-%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0-KC-%E9%88%B4%E3%83%8E%E6%9C%A8-%E3%83%A6%E3%82%A6/dp/4063872270)

これまで実家が中華料理屋であることや、ミュージシャンとしての自分の経験を活かして作品を描いてきた鈴ノ木ユウ。

現在長期連載中の『コウノドリ』も産科医療の現実をリアルに描いた作品ですが、一見男性にはなじみが薄そうなテーマです。

しかし、実は『コウノドリ』にも、鈴ノ木ユウのこれまでの経歴や経験が関係しているのです。

◆鈴ノ木ユウが『コウノドリ』を描いたきっかけとは?

kounodori_790

(引用:https://www.ebookjapan.jp/ebj/190290/)

『おれ達のメロディ』の次回作を考えていた際、妻から出産でお世話になった医師が産婦人科医兼ピアニストだったという話を聞いたそうです。

自身もミュージシャンと漫画家の二足のわらじを履いている鈴ノ木ユウは、すぐこの話に興味を持ち、その医師をモデルに『コウノドリ』を描き始めました。

妻の出産に立ち会った際は、出産は男の立ち入ってはいけない領域という思いがあったようですが、取材をしているうちに、出産が無事終わることが決して当たり前ではないことを知ります。

出産が奇跡であること、無事に終わらなかった出産の数が少なかったとしても、知らなくていいわけではないということを実感した鈴ノ木ユウは、自分が描かなきゃならないという強い使命感を感じたそうです。

◆主人公のモデルとなった荻田和秀医師

500x0_564d1669-842c-48f3-8d97-11360a01035c.png

(引用:http://nznsms.jp/2016/05/24/post-2169/)

『コウノドリ』の主人公・鴻鳥サクラのモデルは、荻田和秀医師。

現在はりんくう総合医療センター周産期センター産科医療センター長兼産婦人科部長を務めています。

現場での医療だけでなく、母子が危険に陥る可能性の高い、周産期の医療の必要性についてセミナーを開催したり、人材育成にも力を入れ、日本の産科医療を真に考えている人物です。

また、妊娠・出産は男性には実感しにくい世界ですが、荻田和秀医師は、新米パパを対象にした『嫁ハンをいたわってやりたいダンナのための妊娠出産読本』という本を書いています。

出産が妊婦だけでなく、その家族も当事者であること、男性は出産にどうかかわっていくかを優しく厳しく解説した書籍です。

主人公の鴻鳥サクラも、生まれてくるすべての赤ちゃんが幸せになることを願い、妊婦だけでなく、その家族とのかかわり方も大切にしています。

荻田和秀医師の魂をしっかりと受け継いでいますね!

産科医や医療現場のリアルな現状を描くことができているのは、鈴ノ木ユウが、荻田和秀医師や実際の医療現場を何度も訪れ、綿密な直接取材をしているからなのです。

まとめ

10012438_h_pc_l

(引用:https://pc.video.dmkt-sp.jp/ti/10012438/%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%83%8E%E3%83%89%E3%83%AA%E3%80%90TBS%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E3%80%91)

荻田和秀医師はジャズピアニストとしても有名で、現在も定期的にライブを行っているそうです。

鴻鳥サクラも産科医の他にジャズピアニストとして活動しています。

ピアノは鴻鳥サクラの人格形成に大きな意味をもたらした大事なアイテムの1つですが、仮に他の漫画家が荻田和秀医師をモデルに作品を描いたとして、ピアニストの姿を描いたでしょうか?

描いたとしても、医師とピアニストという、交わりがなさそうに思える二つの顔を持つ人物を、これほどリアルに描くことができたでしょうか?

『コウノドリ』は、音楽と漫画のどちらにも真剣な鈴ノ木ユウだからこそ生み出すことができた作品なのです。

『コウノドリ』は産科医療のリアルな現実がわかる、すべての人に知っていただきたい作品です。

原作漫画も10月からのドラマも、ぜひチェックしてみてくださいね!

スポンサーリンク